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もう誰にも止められない 我らは止まらない♪ [ダンス オブ ヴァンパイア]





はいさぁい♪みなさん元気ですかぁ~♪





今日はダンス オブ ヴァンパイアのお話^^



「理性こそが一番だ」というアブロンシウス教授。

そして、その教授の助手アルフレート。



その対極にいるのが、、ヴァンパイア。

そのヴァンパイアの一番上に立つのが、、クロロック伯爵。

クロロック伯爵は、「欲望こそが最後の神になるのだ」という。




ダンス オブ ヴァンパイアには、

その構図が常にあるんだけど、、

教授と伯爵だけの話に限った事じゃなくて、

それとはまた別のところで、、話がある。




宿屋の娘サラは、、父シャガールに大切に育てられ、

いつもシャガールのいうことをきく、、いわゆる「いい子」だった。

でも、、サラは自由になりたいという思いを持ちながら生活をしている。


そんなとき、宿屋にアブロンシウス教授と助手アルフレートが泊まり、

アルフレートはサラにひと目惚れをする。



ここで、アルフレートとサラがふたりでうたうんだけど、、

アルフレートはサラに対して恋心を持ってうたっているのに対して、

サラは、自由を夢見て、、うたっている。



同じ曲を一緒にうたっているんだけど、

ふたりとも、違う方向をみてうたっているわけで、

そのズレ具合が観ていてとてもおもしろい。


ただ、、素晴らしいことに、

そのうたの歌詞だけ聴くと、ふたりがさもお互いを想いあっているかのようにきこえる。


それが、、聴いていて、、すごいなぁ、、と思うところ。




で、、そのサラに、


理性に囚われることなく、自分の生きたいように生きろ!


そう言い放ち、ヴァンパイアの舞踏会に招待するクロロック伯爵。



サラは自由を求めて自分の意思でそのクロロック伯爵のお城へ向かう。


でも、アブロンシウス教授やアルフレート、シャガールは、

ヴァンパイアに連れ去られたと思い、、クロロック伯爵のお城へ向かう。



シャガールは、娘を助けにお城に向かい、ヴァンパイアの餌食になってしまう。



また、、お城に向かったアブロンシウス教授とアルフレートの気持ちにも、

この段階で気持ちにズレが生じている。



アルフレートはサラを助け出すためにお城に向かうんだけど、

アプロンシウス教授は、、ヴァンパイアの研究のためにお城に向かう。



サラを助けたい、、けれども、、、


恋心と教授との間で揺れ動くアルフレート。




そんなアルフレートに対し、

1幕フィナーレで、、クロロック伯爵は、、



♪老いぼれに頼るな 愚か者には従うな 決して奴は理解できない♪



と告げ、、最後に、、



♪学べ私に 時の海にたゆたえ 悲しみさえも 至福に変わるのだ

 心を縛る モラルという鎖 断ち切れ早く 欲望に従って

 解き放て 今つかめ 自由を その手で♪



と言って、、1幕が終わるんだけども、、



クロロック伯爵は、アルフレートの気持ちをしっかりと見抜いたうえで、


理性に囚われず、生きろ。


そう告げる。


そこがまた、カッコいいところ。




だが、、そんな伯爵にも苦悩がある。。


伯爵はサラに恋をしていて、、今すぐにでも、サラの血を吸いたい。


でも、、、血を吸ってしまったら、、そこには自分の好きなサラはいなくなってしまう。。


その葛藤を常に持ちながら、、生きている。

そこが観ていて苦しくもあり、、おもしろいところでもある。



2幕の最初、、サラが伯爵に、



♪もう決めたの どうなってもいい ついてゆくわ ただあなただけに♪



とうたうが、、そのとき、血を吸おうとする伯爵は、、自分で理性ということばをうたっている。



♪いけない理性を持て 慌てると楽しみを減らす♪



伯爵は伯爵で、、欲望を理性で懸命に抑え込んでいる部分が垣間見える。


それには理由があって、、

伯爵は、何度か恋をした。


しかし、、血を吸った瞬間にすべてが終わることを知っている。

だからこそ、、吸いたくても吸えないという苦悩がある。


これが観ていて痛いほどよくわかる。



それでも、、最後は舞踏会でサラの血を吸うんだけど、、


伯爵、、どんな気持ちだったのかな。。



一方、サラを助けにきた教授とアルフレートは、

サラが血を吸われたあと、すぐにお城からサラを救い出す。


まだ救えると思って救い出すんだけど、、

そこで一緒にうたうアルフレートとサラが、、やっぱり、、噛み合っていなくて。。



好きな人を助けることができたと思うアルフレート。

やっと自由を手に入れた、、と思うサラ。



ただ、、そのサラは、、もう人間ではないわけで。。




ふたりでうたっている最中、、ヴァンパイアとなったサラは、、アルフレートに噛みつく。



もうそこには、、

アルフレートが好きになったサラではなく、、

クロロック伯爵が好きになったサラでもない、、

ヴァンパイアになったサラがそこにいた。



そして、、血を吸われたアルフレートは、、自分の血をなめて、、

今までの頼りないアルフレートではない、ちょっぴりワルになった雰囲気で、



悪くないねぇ



と、、言う。



ただ、、教授はその現場を見ておらず、


♪我々は勝利した 人類は救われた♪


とうたい、ミュージカルは最後ヴァンパイアの舞踏会となり終わる。




この物語、、

最初から最後まで、、

アルフレートとサラの気持ちはズレていて、、

そして、、教授とアルフレートの気持ちはアルフレートが恋をしてから少しずつズレていく。


娘を想うシャガールと、サラの気持ちも合っていなくて、、


みんなそれぞれが違った方向を向きながら話が進んでいく。


そこがとてもおもしろいんだけど、、


この前、22日に観に行ったときのテーマは、

クロロック伯爵とアルフレートは同じなんじゃないか、、というところ。

(12月21日・・3連休クリスマスに向けて、、^^@日記参照)



僕が観て感じたことは、、


クロロック伯爵は、

「大人」であり、欲望のままに行動することで、大切なものを失うことを知っている。

だからこそ、欲望のままに行動できない部分、それこそ理性で抑えていて、、


アルフレートは、

「子ども」の部分を表現していて、、

頭で考えるのではなく、理性を捨てて、

自分が生きたいように生きることで、大人になっていく、、


そんな感じなのかなぁ、、と思いました^^




ってか、、バァーーーーッと書いてきたけど、、


何言ってるかわからないですよね^^;



ん~、、文章の表現力、、もっとあげないとだな。。




最後に、、

ダンス オブ ヴァンパイアって、最後カーテンコールで観客も一緒に踊るんだけど、

それっていうのは、、

「現在」を表現しているんじゃないかってまーくんと話していて^^



舞台上で演じている部分は「昔」であり、

「昔」はヴァンパイアになること=大人になることは(このミュージカルでは)、

いけないというか、、怖いことみたいになっていて、

だからこそ理性が一番だっていうことなんだけど、



最後、サラもアルフレートもヴァンパイアになって、、

そのときのアルフレートの一言、、「悪くないねぇ」っていうことばは、、

ヴァンパイアになること=欲望に生きること=大人になること(このミュージカルでは)、

それは悪いことではないんだ、

っていうメッセージがあり、

最後にヴァンパイアと一緒に踊ることで、


理性を捨てて、みんなで踊ろう!


ということで会場が一体となる。


それこそが、「現在」を表現しているんじゃないか、、っていうことで。。



まぁ、、何書いてるか自分でもわからなくなってきたけど、、


そんな風に感じました^^




だから、、ダンス オブ ヴァンパイアは、、

音楽、ダンスはもちろん素敵だけど、

いろいろと考えることができて、とても楽しく、深いミュージカルだなぁ、、

なんて思います^^



今公演は終わっちゃったけど、、1月、大阪梅田でありますので、

関西の方、ぜひぜひ観てみてください^^




あぁ、、ちなみに、、

アブロンシウス教授とクロロック伯爵、、

理性と欲望っていう構図があるけど、、

別の見方をすると、ふたりとも孤独で、、、

そういう意味では、、

ふたりは似ているんですよねぇ、、



ん~、、もっと観たい。。



今日は、、ダンス オブ ヴァンパイアについて、


でーーーーーーーーーじ長々と、書いてしまいました^^;




ここまで、読んでくださった方々、ありがとうございました^^



みなさま、今日もお疲れさまでした^^



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