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♪徳を以て 怨みに 報いよう [李香蘭]




はいさぁい♪みなさん元気ですかぁ~♪





大変お待たせしてまして^^


それでは、922日、Rの会で観劇したミュージカル李香蘭についての感想を^^


(2013年9月22日・・来ました☆@日記参照)

http://gusukunoashiato.blog.so-net.ne.jp/2013-09-22







2013.9.22李香蘭.JPG



李香蘭野村玲子さん、杉本芝清道さん、

そして、、種子島美樹さんもばっちり出演^^


川島芳子は、樋口麻美さんという、、


豪華なキャスト。



まずははキャスト表をみて、テンションがあがる^^



そしていざ幕が上がると、、


いつもどおりの李香蘭が始まった。





いつ観ても思うんだけど、
このミュージカルって、、
歌詞や音楽、ダンス、、セリフ、、
そのすべての表情が本当にわかりやすく、
わかりやすいというよりは、、
表現がストレートで、こちらにダイレクトに伝わってくるから、
観終わると、ある意味ではどっと疲れが出るんですよね。

特に、怒りや憎しみ、悲しみ、、
そういった部分が多いから、なおのことそうなんですけど、
そのような負の感情(って言っていいのかな。。)が多い中にも、
一筋の希望や光というものが見えるシーンがあって、
だからこそ、
そのようなシーンがより一層綺麗というかなんというか、、
そんな印象を受けるのかな、、
なんて思います。




ここからはネタバレになります。



冒頭、群衆の怒りから法廷のシーン、
怒りや憎しみ、怨みという感情が入り乱れて、
苦しい気持ちになるんですよね。

李香蘭を罵る側の気持ちが強烈だし、
罵られる李香蘭の小ささがまた悲しく、痛々しいし。


そして、
中国の学生たちが立ち上がる、、抗日運動のシーン、
「許せない 許せない」
と歌うシーンも、
ことばだけでなく、音楽もダンスも、、
とにかく舞台全体からの怒りに圧倒される。

これらのシーンは、
本当に鬼気迫るものがあるし、
怒りや憎しみ、怨みというものをモロに受けるから、、
心が痛くなるんです。



それとはまた逆に、
とても綺麗なハーモニーやメロディーを奏でるところがあるんだけど、
そういう華やかなメロディーが流れるシーンって、
どのシーンも未来に平和や平穏、、希望を見出しているシーンなんですよね。

例えば、
山口淑子が「李香蘭」という名前をもらい愛蓮に出会うシーン、
満州国建国、、マンチュリアンドリームのシーン、
李香蘭と愛蓮が再開し、戦争が終わるとふたりで歌うシーン、、
これらのシーンは、、
本当に音楽が綺麗、、
輝きに満ちた未来が本当に見えるようで、キラキラした空間だったりする。


このミュージカルの中の数少ない輝かしい、
という表現は少し違うかもしれないけど、、
そういう部分だからこそ、
これらのシーンを観ると、本当に綺麗に思えてくる。



怒りや憎しみ、希望や光のシーン以外にも、
僕がいつも見入ってしまうシーンがあって、、


日本軍の兵士がそろって歌う、、
♪満蒙は日本の生命線
とかは、
微妙に踊りがズレたりなんかしているんだけど、、
そのズレ具合が良かったりするんですよね。

なんか、
小さなことなんか気にしないで、とにかく前に進むんだ!
みたいな感じがするんです。

だから、
あの踊りのズレ具合は、とても良いと思ったりしています。



リットン調査団のシーンも好き。
スラッとした背の高い3人組がいかにもな感じなんだけど、
リットン卿、、歌うとね、演じる人によっては音が不安定で、、
そのあまりうまくなくて、ピッチが大丈夫かドキドキするのが好きですね。
音が低いから、、難しいんでしょうけどね。



二幕冒頭の海兵のダンスや手旗信号は、カッコいい。
最初のダンスはもちろんなんだけど、
歌途中の間奏部分での手旗信号がすごくカッコいい。
みんな揃っているのはもちろんなんですけどね、
あの場面、音楽がなくて、リズムだけなんです。
だから、手旗信号の旗が動く音や持つ部分がぶつかったときの音がよく聴こえて、
それがまたいい。



松花江上のシーン、、
抗日遊撃隊の愛蓮や愛蓮の恋人玉林、
その仲間たちが負傷兵とともに故郷を思いながら歌う曲は切ない。
この曲もいつ聴いても、切ない思いになるんだけど、
一番は日本語なんだけど、二番を中国語で歌うんです。
二番は何て歌っているか、意味はわからないんだけど、
故郷を思う気持ちがよく伝わってくるんです。
このシーンは故郷を思う温かさがあるんだけど、
歌うメロディーは切なくて、空間も切なくて、、
この微妙な空気感がとても好き。



それと、やっぱりフィナーレ。
最後はとにかく「すごい」の一言。
初めて観たときに度肝を抜かれたんだけど、
ラストのシーンはそれこそ、
裁判長の「大きさ」というものが、
音楽からも感じられるし、
ことばにも出ているし、、
あの声にも感じられるし、、
とにかくあの空間全体の大きさに圧倒される。

裁判長のことばが、
弁護官と愛蓮のことばが、、
法廷にいた群衆を大きく包み、
最後全員で李香蘭を許すときのあの壮大さ、、

誰に対しても許す心、、
短気な僕は、
この「ミュージカル李香蘭」の裁判長から、
いつも教えられている気がする。

徳を以て 怨みに 報いよう


何か嫌なこととかがあったときは、、
裁判長のような大きさをもって、歌ってます^^;




と、、いくつかシーンについて書いてみたのですが、、


まだまだ書きたいことはあるのですが、、


長くなるので^^;




でもまぁ、とにかく、この「ミュージカル李香蘭」は、


僕が観たミュージカルの中でも(っていっても、30個も観ていないけど、、^^;)


歌詞、音楽、ダンス、、セリフ、、


ミュージカルの要素すべてにおいて、


どのシーンでも感情がストレートに伝わってくる、、


表現がとてもわかりやすいミュージカルだと思います。



まぁ、、内容はかなり重たいし、


映像とかもあるので、、


結構苦しいところもありますが、


ひとつのミュージカルの作品として観ると、、


素晴らしいミュージカルだと思います。





さてさて、、話は変わりまして^^


李香蘭野村玲子さん、、
今回も無事観ることができて良かったのですが、、
セリフやハモりとかで歌を誰かに合わせるところはさすがだと思ったんだけど、
ソロの部分については、、
前回観たときよりは声が出ていなかったような印象でした。

体調が良くなかったのかな、、
と思うのですが、
それでもやはり李香蘭は野村玲子じゃないと嫌だ、、
という気持ちに変わりはなく、
これからもずっと李香蘭、続けてほしいなぁ、、
なんて思いました。



愛蓮は、、秋夢子さん。
声がちょっと高めだった印象がありますが、
とても良かったです。
ラスト、裁判長や弁護官と一緒に法廷にいる群衆を説得するシーン。
愛蓮の声がよく聴こえました。



川島芳子は、樋口麻美さん。
音域が合ってなかったのかな。。
高音で伸ばすような部分は、
結構伸ばさないで、歌ってたような気がするけど。
歌がとてもうまい印象があるので、
川島芳子みたいにセリフをメロディーに乗せて歌う役よりは、
歌を聴かせるタイプの方が合っているような気がしました。



それとね、種子島美樹さん^^
今回も健在でした^^
イタリア人の声楽教師^^
大好きです^^


♪リャリャリャリャ~~~  リャ リャリャリャリャ~~~



そして、
杉本は、、芝清道さん、、相変わらず安定していますね。
やっぱり、
杉本も僕の中では芝さんしかいないですね。


淑子ちゃんの魅力を、いやが上にも際立たせる。

名台詞です。



他にも、
共に築こう 五族協和 アジアの明日
っていうのが大好きで、
これはとても綺麗な金管ハーモニーに乗せて歌うんですけど、、
本当に綺麗^^
大好き^^

特に1回目、
輝く未来を見ながら、玉林にそれを言って立ち去るとき、、
そのときの杉本の顔が最高に好き。


それと、杉本は、
淑子ちゃんを愛していたんだなぁ、、とわかるのが、
出征前夜のシーンと、
戦争に向かうときに発する杉本のことば。

「お願いだから帰ってきて下さい」という淑子に対し、
「再び会える日はもう来ないが 君に誓う 天国の門のほとりで君を呼ぶ 淑子」と答える杉本。
「帰ってくる」とか「待っていて」とか絶対に口にしない、、
その男らしさ。


そのあとの辞世で、、

淑子ちゃん、僕のちっぽけなヒューマニズムが、
これからの君の人生を縛る言葉を言わせなかったのです。

って言うんだけど、、

最後の最後まで、自分の気持ちを抑えて、、
淑子ちゃんの未来を一番に考えたその杉本は、
本当に淑子ちゃんを愛していたんだと思うし、
ってか、、
そんなことは言うまでもないのかな。。

とにかく、杉本はカッコよかった。


杉本って、
何にでも真っ直ぐなんですよね。
そして、
いつも輝く未来を見ている。
ちょっと独りよがりな面があるし、不器用だったりもするけど、
それでも、
輝く未来を思い描くって、、
大切なことだと思うんですよね。

だから、、
僕は杉本が好きなんですね。

ってか、、
杉本は好きだけど、、芝清道さんは大好き。

ってかてか、、
芝清道さん、、昔は玉林もやっていたみたいだけど、、
それも観てみたいけど、、もう無理かね。。

でも、
やっぱり、芝清道さんは、、杉本がいいですね^^




と、、そんな感じで李香蘭、、本当に良かったです^^




ってか、、李香蘭の命名のシーン、、


あんなに幸せに満ち溢れていたのに、、ね。。


このあとに起こることを知っているからこそ、

あのシーンは、涙が出る。




次の公演は、、3年後ぐらいかな、、?


次の公演を楽しみにしたいと思います。




ってか、、明日千秋楽だから、、行っちゃうか?





今日も1日笑顔で楽しく過ごせますように☆





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