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小耳症・・先生の想いと僕の想い [小耳症]





病める方と同じ目の高さで -医療の中心にある心とは何か-  近代文芸社 

著:荻野洋一



インターネットで、
僕の手術をしてくれた荻野先生を検索していたら、、この本に出逢ったんです。

荻野先生が、
何を考え、何を大切にして医療や患者と向き合っていたのか、、
僕自身、、
それを肌で感じてわかっている、わかっていたつもりだったけど、、
それでも、
荻野先生の声を聴きたいと思って、、買ったんです。



今までこの本があることを知らずに、
僕自身が小耳症本人で、手術を経験したことから感じたことや思ったこと、、

小耳症本人の心が大切
とか、
子どもと先生との信頼関係が大切
とか、、

そのようなことをブログで書いてきたけど、
いざ、この荻野先生の本を見つけて読んだら、、
荻野先生の本にも同じことが書いてあって。。



僕が経験して感じたこと思ったことと同じことが、、
何年も前に書かれていたこの本に書いてあったっていうのは、
驚きもあったけど、、
それよりも、
僕が感じた想いは、、間違っていなかったのかな、、
なんて思いました。

間違っていなかったっていうのは、、
荻野先生の医療や患者さんに対する想いと、
僕が荻野先生の患者として、長くお付き合いさせていただいた中で感じた想いが、
同じだったという意味で。


手術を受けるにあたって、
そして、、
手術を受けた後についても、、
子どもの心のケアが大切であると書かれてあり、
また、
以前、ブログにも書いたけど、
荻野先生は患者さん本人だけでなく、
先天異常のお子さんを産んだお母さんの心のケアも大切であると、
本にも書かれていました。



先生は医師の立場で、本を書いて、
僕は小耳症本人の患者の立場で、ブログを書いているけど、

なんか、、
荻野先生の想いをしっかり受けることができていたんだな、、
という風に感じて、、
それが、とてもうれしかったです。



それにね、
なんか、
本を読んでいると、
荻野先生が優しく温かい笑顔で僕に話してくれているような、、、
そんな気がしたんですよね。


それぐらい、
荻野先生の存在は僕にとって大きなものだし、
これからも、
荻野先生から受けた愛情を、しっかり受け継いでいきたいな、、
と思いました。



僕と荻野先生の出逢いは、、
僕が小さい頃すぎて、、、、
もちろん、最初の出逢いは残念ながら覚えていないんだけど、
手術を受けるまでに少しずつ距離が近くなったことは覚えているし、
手術をしてからも、
ワイヤーが出てたときに診察に行って、抜いてもらった時の笑顔も覚えている。

ワイヤーが出なくなってからは、
診察に行くこともあまりなくなったから、
1年に1回しかお会いしなかったけど、
それでも、その1回はとても大切な1回でした。


2009年に先生が天に召されて、
そして今、、僕は35歳という年齢になって、
この本に出逢えたことで、、
なんか、
荻野先生に新しい形で出逢えたような気がするし、
でも、、
荻野先生に再会したような気持ちもするし。

なんか、、
この表現は難しいけれど、
僕の胸の中にはいろいろな想いがあふれてきました。



しかも、この本には、
僕らのこともちょっぴり書いてあって、、
っていっても、、
2006年に出版されているから、、
2006年のころは、、「僕ら」というよりは、
「ようた母たちのこと」っていうのが正確な表現ですね。

でもね、
個人の名前が出ていたわけではないけれど、
もちろん誰のことだかわかったし、
ちょっぴりだけど、、触れられていたので、
荻野先生のようた母たちに対しての想いを感じることができました。


だから、
荻野先生のおかげで出逢えた縁を、
大切にしたいと思ったし、
これからもファミリーでがんばっていきたいな、、
って思ったりもして^^

本当にね、本を読んで、、
荻野先生の優しさや温かさ、愛情に、
改めて触れた気がして、
とても心地よくなりました。



でも、
心地よくなるだけじゃ、、まだまだなんですよね。


本にも書かれているように、
少しでも、

相手の目の高さに立って物事をみること

相手の目の高さに立って感じること

思いやりをもって接すること

自分の行為が100%正しいと思わないこと

自分を省みること

謙虚な姿勢であること

感謝の気持ちをことばで伝えること


他にも、大切なことがたくさん書いてあったけど、、
医療に限らず、生きていく上でもとても大切なことだと思う。

なんか、、当たり前のことかもしれないけど、
その当たり前を、当たり前のようにできるように、、
そんな人間になりたいと思ったし、
少しでもそこに近づけるように、
日々、、いろいろ感じて考えて、、
自分なりに成長していかないといけないな、、
と思いました。

また、
少しでも、
小耳症のお子さまご家族の、何か役に立てるといいな、、
思いました。



そして、、
小耳症で出逢ったこの縁を大切にして、
心と心のつながりを、、これからも大切にしていきたいと思います。




病める方と同じ目の高さで 著:荻野洋一.JPG






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(2013年12月28日・・手術を受ける、受けさせる。。大切なことって。。@小耳症参照)
http://gusukunoashiato.blog.so-net.ne.jp/2013-12-28

(2014年4月12日・・手術を、、受けさせたい。。受けさせたくない。。@小耳症参照)
http://gusukunoashiato.blog.so-net.ne.jp/2014-04-12

(2014年9月13日・・耳だけじゃなくて、心も。そして、、@小耳症参照)
http://gusukunoashiato.blog.so-net.ne.jp/2014-09-13





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