親愛なる家族・・ちゃちゃ [家族]
僕は一人っ子だった。
でも、小学2年生の4月、、妹ができた。
ぐすく家の家族が、ひとり増えた。
ちゃちゃ。
前年12月に生まれたばかり。
本当にかわいかった。
一人っ子だった僕は、
いつもちゃちゃと一緒だった。
お散歩も一緒。
ゴハンも一緒。
寝るときも一緒。
ただ、、唯一、、ちゃちゃが一番遊びたい時期、、
2才から3才にかけて、、
僕は手術があったから、ちゃちゃと離れた。
聖マリアンナ医科大学付属病院に入院していた頃、
おかぁは夕方3時に仕事を終えて、病院に来て、、
夜8時に病院を出る。
お家に着くのは、、夜10時。。
ちゃちゃは、
朝8時におかぁが出てから帰ってくる夜10時までいつもひとりで待っていた。
その期間、、本当に淋しい思いをさせちゃったなぁ、、
なんて、おかぁも僕も思っている。
手術が終わってからは、、
やっぱりずっと一緒。
小学5年の2学期から、中学受験の勉強を始めたんだけど、、
朝4時に起きて、ちゃちゃとおかぁと3人でお散歩。
まだ暗い中、、
夜空を見上げ、オリオン座や北斗七星を見た。
小学6年生の12月、、
1991年12月22日、、
5才になったちゃちゃはララを産んだ。
ぐすく家の家族が、、またひとり増えた。
それからは、ずっと4人だった。
ちゃちゃは、、
おっとりしていて、優しくて、、おおらかで、、基本的には怒らない。。
本当に素直で、かわいかった。
ただ、、男の子が寄ってくるときだけは、
一生懸命逃げ回り、、それでも追いかけてくる男の子には、
ワン!
と、一喝した。
いつも怒らないちゃちゃが唯一怒るのがそれだった。
小学校5年間、
中学校、高校の6年間、、
浪人の2年間、、
そして、、、大学の4年間。
楽しいとき、うれしいときだけじゃなくて、
悲しいとき、つらいとき、、苦しいとき、、
どんなときも、いつもそばにいてくれた。
本当にかわいく、頼もしい妹だった。
今日は、そんなちゃちゃとお別れした日。
17才まであと1カ月だった。
ちゃちゃから、相手の気持ちを感じることを教わった。
ちゃちゃから、耐えること、我慢することを教わった。
ちゃちゃから、いつも一緒にいることの心地よさを教わった。
ちゃちゃから、命の大切さを教わった。
ことばは大切。
だけど、、心はもっと大切。
それを、教えてもらった。
そして、それは、今も僕の心の中に深く刻まれている。
ちゃちゃ、ぐすく家に来てくれて、、
いつも一緒にいてくれて、、
ありがとう。
一緒に過ごした16年間は、僕の宝物。
これからも、ララとふたりで見守っていてね。