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レ・ミゼラブル 読了 [想い]






一気に読み切ってください。



(2013年9月16日・・将棋で興奮☆@日記参照)

http://gusukunoashiato.blog.so-net.ne.jp/2013-09-16




そのことばに後押しされて、、


レ・ミゼラブル夢の5巻、、読み終わりました。





ミュージカルや映画、ドラマでも、
出来事の順番や表現の仕方や、
シーンの選択が違ったりしていて、
その都度違ったレ・ミゼラブルを感じることができたんだけど、

今回、原作を読んで、
同じシーンもあれば、そのどれとも違ったシーンもあったし、
文章の表現と映像での表現の違いも感じたし、
本当に読んでよかったな、、と思いました。




ん~、、ここから先はネタバレ?になっちゃうんだけど、、



ファンティーヌやエポニーヌについては、
ミュージカルや映画では、
多少綺麗に表現されている気がして、、
ミュージカルや映画のイメージのまま原作を読むと、、
本当はこんなに悲惨だったのか、、
と思い知らされた。

原作から感じる雰囲気は、
あんなに綺麗な服も来ていないし、
あんなに綺麗な顔もしていない。。

読んでいて、ただただ胸が痛かった。
ミュージカルや映画よりも、、痛々しさを感じた。



マリウスは、、
ミュージカルと違って、カッコよかった。
ちょっと見る目が変わった。

そして、
マリウスとバルジャンのコゼットを巡る見えない衝突なんかは、
ミュージカルや映画ではやっぱりカットされているんだけど、
マリウスもバルジャンも、
コゼットを愛するが故のもので、
読んでいて、、コゼットは本当に幸せだな、、
なんて感じたりもした。

もちろん、ふたりの確執めいたもののせいで、
例えば、マリウスに会えなかったり、
例えば、バルジャンに会えなかったり、、
そんなこともあったけど。



テナルディエ夫妻。
ミュージカルではなぜか憎めない感じだが、
原作では本物の悪党だった。

この物語で、純粋に悪党といえるのは、
テナルディエだけなんだろうけど、
このテナルディエって、
人間の一番醜い部分が出ていて、
実は一番わかりやすい「悪」なんですよね。

ただ、これを「悪」と言っていいのかは、、正直わからない。

なぜならば、
この時代にはこういう風にしないと生きていけない人もいたんだろうし、
純粋に「悪」と言い切ってしまうのも、
なんか違う気もする。



アンジョルラスは、
原作を読んで、ミュージカルや映画よりも、
より魅惑的な印象を受けた。

アンジョルラスの最期のシーン、、
ミュージカルの旧演出のあのシーンは、
やっぱりミュージカルだからこそのシーンだけど、、
原作では、
あんなに綺麗なものではなかった。

でも、
アンジョルラスの最期が詳細に描かれていたし、
あの鬼気迫る最期は、、
やっぱりミュージカルでも映画でもなく、、
原作にしかないものだったように思う。



逆にガブローシュの最期は、、
ミュージカルも映画も、原作のとおりに描かれているような感じがしたけど、
ガブローシュがバリケードの外へ弾薬を取りにいったとき、
このあとどうなるのか、、、
という緊迫感は、、
原作を読んでいても十分伝わってきた。

ガブローシュの最期のシーンは、、
本を読んで、生まれて初めて鳥肌が立った。




僕がミュージカルで好きなシーンのひとつに、、
バリケードで捕虜になっているジャベールをバルジャンが逃がすシーンがあるんだけど、
そのシーンについては、、
原作ではサラッと終わってしまっていて、、
ちょっと残念な気がしたけど、
逆に言うと、
原作ではサラッとした感じだったのに、
ミュージカルではあそこまで表現しているというところに、
また違った奥深さを感じた。


読む人によって見方や感じ方は違うし、
演出する人によって、舞台やスクリーンで表現する方法は異なる。

そして、
それを観る人によっても、また解釈や感じ方が違う。


そんなことを、
改めて感じた。




ジャベールはなぜ自殺したのか。
ジャベールは自ら命を絶たなければならなかったのか。
ミュージカルを観て、映画を観て、そう思ったのなら、、
原作を読むと、そこにヒントがあるかもしれない。




ファンティーヌの最期、エポニーヌの最期、、
ガブローシュの最期、アンジョルラスの最期、、
そして、、
ジャベールの最期、ジャンバルジャンの最期。。

もちろん、
マリウスやコゼットやテナルディエ夫妻も。。


どの魂も、
最期まで信念を持って、
最期まで明日を信じて、
懸命に生き続けた、、
懸命に生き続ける、、
本当に崇高な魂だった。


その魂のどれも、、
善とか悪とか、、
そんな簡単なことばでは表現できないし、
表現することではないのかもしれないと思った。



そして、
この魂以外にも、
多くの魂がこの原作の中に存在していた。


ミュージカルや映画は、
ジャンバルジャンが中心で話が進み、
その中でジャベールとの対決や、
ファンティーヌやコゼットとの出会い、
テナルディエ夫妻やマリウス、、
そういった人物が登場してくるけど、

原作には、
ミュージカルや映画には登場しない、、
もしくはほんのちょこっとしか出ない、、
そんな人物もたくさんいた。



ミュージカルや映画で感じたこともたくさんあったけど、
原作を読んで、
その魂に触れることができたことは、
本当に良かったことだと思う。



この物語は、、
ジャンバルジャンが主人公のようになってるけど、
そうじゃなくて、、
登場してくる人物、魂、、すべてが主人公なんですよね。



だから、、

Les Miserable

って、、題名が複数形なんですよね。





と、、なんか、、話がまとまってないですね^^;





僕は、ミュージカルを観て感動して、
それから原作を読んで、、
その途中にドラマや映画を観て、、

そして今、
原作を読み終わったから、、
感想の書き方が、
どうしても、ミュージカルや映画を中心とした書き方になっちゃうんだけど、
実は、
ミュージカルや映画は、
もちろんこの原作からつくられているわけで、、

レ・ミゼラブルを全5巻、、
時間はかかったけど、最後まで読み切ったし、、



これで、、

少しは胸を張って、、


レ・ミゼラブルが好きです。


って、、言えるかな。。



そんな気がした。



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